Python 3.8、3.9、および3.10は、Pythonプログラミング言語のバージョンです。以下は、これらのバージョン間の違いを示します。
python3.8系
新機能:
- 新しい「walrus operator」(:=)が導入され、内包表記やwhileループ内で変数の値を代入するために使用できます。
- タプルのアンパック展開の改善が行われました。
- f-stringsの修正と改善が行われました。
- asyncioライブラリの改善が行われました。
python3.9系
新機能:
- 便利な「walrus operator」の拡張が行われました。
- 新しい「Union Operators」が導入され、UNION演算子のように動作する|=と|=|演算子が追加されました。
- 新しい「positional-only parameters」が導入され、関数の引数の指定方法を限定することができます。
- dictのキーを含む順序を保存する「Dictionary Order Preservation」が導入されました。
- 改善された「Typing」モジュールが導入されました。
- 新しい「hash-based with statement」が導入され、with文を使用する際の書き方の改善が図られました。
python3.10系
新機能:
Union Operators: Union Operatorsを使用して、同じ型のリスト、辞書、タプル、セット、その他のシーケンスオブジェクトを結合することができます。
type hints: type hintsは、関数の引数や返り値の型を定義するために使用されます。これにより、コードの読みやすさが向上し、型エラーが早期に検出されます。
Improved F-strings: F-stringsは、変数を文字列リテラル内に埋め込むための直感的な方法です。Python 3.10では、F-stringsがさらに改善され、より高速に動作します。
dictionary union: 辞書オブジェクトを結合するための、組み込みの方法が追加されました。
improved error messages: Python 3.10では、エラーメッセージが改善され、より明確で親切になりました。